静岡県浜松市で犬のブリーダーをしている、ペットのブリーダーワンブーの山下です。当犬舎では、2008年の創業からゴールデンレトリーバーの繁殖を続けてきました。
フラットコーテッドレトリーバーは、ゴールデンと同じレトリーバーの仲間です。艶のある黒い被毛と、いつまでも子犬のような明るさ。一度会うと忘れられない犬種だと思います。
ですが、国内での流通はとても少ない犬種です。だからこそ、どのブリーダーから迎えるかで、その後の暮らしが大きく変わります。この記事では、ブリーダー選びで確認してほしいことをお伝えします。

フラットコーテッドのブリーダーとは?ペットショップでほとんど見かけない理由
まず、どこで出会える犬種なのかを整理しておきます。
フラットコーテッドレトリーバーは、ペットショップの店頭で見かけることがほとんどありません。繁殖している犬舎自体が少なく、専門のブリーダーから迎えるのが一般的です。
子犬が生まれるのを待って予約するケースも珍しくありません。「すぐに欲しい」という気持ちは分かります。ですが、焦って選ぶと後悔のもとになります。
価格は、血統や犬舎によって幅があります。流通が少ない分、相場がはっきりしない犬種です。気になる犬舎には、直接問い合わせて確認してください。
相場より極端に安い子を見かけたら、まず理由を聞いてください。きちんと答えられないブリーダーからは、迎えないほうがいいでしょう。
見学で必ず聞いてほしい質問

ブリーダーを見極めるには、見学で質問するのが一番の近道です。聞いてほしいことを、質問の形でまとめました。
「動物取扱業の登録番号を教えてください」。犬を販売する事業者には、都道府県などへの登録が義務付けられています。すぐに答えられない犬舎は、その時点で候補から外してください。
「引き渡しは生後何日からですか」。生後56日を経過してからでなければ、子犬は引き渡せません。早く渡すと言われたら注意してください。
「親犬に会わせてもらえますか」。父犬・母犬の性格や体つきは、子犬の将来の姿そのものです。母犬だけでも、必ず見せてもらってください。
「血統書は発行されますか」「健康保証はありますか」。この2つを曖昧にする犬舎からは迎えないでください。
最後に、犬舎の中の様子も見てください。臭いや床の汚れには、日々の管理がそのまま表れます。
【番外編】がんの家系について聞けるか

フラットコーテッドを迎えるなら、どうしても知っておいてほしいことがあります。腫瘍、つまりがんが多い犬種だということです。
特に知られているのが、組織球性肉腫という進行の早いがんです。スイスで37頭を調べた研究では、見つかった年齢の中央値は8.2歳でした。特定の犬種に多いことから、生まれ持った体質が関わっていると考えられています。
完全に防ぐ方法は、今のところありません。だからこそ、ブリーダーに「親犬や祖父母犬に、腫瘍で亡くなった子はいますか」と聞いてください。
誠実なブリーダーなら、家系の情報を隠さずに話してくれるはずです。この質問に嫌な顔をする犬舎や、「うちの子は大丈夫です」としか言わない犬舎には、慎重になってください。
私は、病気のリスクを正直に話せるかどうかが、ブリーダーの誠実さそのものだと考えています。病気についての詳しい内容は、こちらの記事でまとめています。

良いブリーダーに共通する特徴
信頼されているブリーダーには、いくつかの共通点があります。
一つは、見学を歓迎してくれることです。繁殖犬が暮らすスペースまで見せてくれる犬舎は、飼育に自信を持っています。
もう一つは、聞かれる前から説明してくれることです。親犬の血統や健康状態、この犬種の大変なところまで。良いことしか言わないブリーダーより、ずっと信頼できます。
隠すブリーダーに、良いブリーダーはいません。見せられない場所があるということは、見せられない理由があるということです。
フラットコーテッドを迎える前に知っておきたいこと

見た目の美しさだけで決めないでください。迎える前に知っておいてほしい特性があります。
運動量が多く、いつまでも子犬のよう
フラットコーテッドは、もともと猟犬として働いてきた犬種です。毎日の散歩に加えて、全力で走れる時間が欠かせません。
大人になっても、子犬のような無邪気さが続く犬種です。それが魅力でもありますが、興奮しやすい一面にもつながります。テンションが上がりきる前に落ち着かせられるよう、子犬のうちからしつけてください。
被毛のお手入れ
艶のある長い被毛を保つには、こまめなブラッシングが必要です。抜け毛取りには、ファーミネーターのような道具が便利です。
ブラッシングするときは、皮膚を頭側に軽く引っ張った状態で、毛並みに沿ってかけてください。そのままかけると、皮膚が引っかかってしまいます。耳や足の飾り毛は、スリッカーでとかさないと毛玉になります。
食事と被毛の艶
被毛の艶は、食べているもので驚くほど変わります。肉の多いフードを食べている黒い犬は、本当に黒光りするほどです。
当犬舎では、すべての犬にアカナのドッグフードを与えています。小麦・大豆・トウモロコシを使わず、肉の含有量が多いフードです。子犬のうちはパピーレシピ、1歳前後からはアダルトドッグレシピに切り替えています。
フードを選ぶときは、原材料をすべて表示しているかを見てください。それが、私がフード選びで一番大事にしている基準です。
生涯でかかる費用の目安
大型犬なので、食費やトリミング代はそれなりにかかります。腫瘍や関節のトラブルが出たときは、治療費も高額になりがちです。
子犬のうちにペット保険を検討し、近くの動物病院も調べておいてください。迎えたら、10年以上を一緒に暮らせるか。それを考えてから決めてほしいのです。
浜松でフラットコーテッドを迎えるなら
私たちペットのブリーダーワンブーは、2008年3月に浜松で創業しました。以来、ゴールデンレトリーバーをはじめとする犬たちの繁殖・育成に携わってきました。
繁殖だけでなく、ペットホテルやしつけ教室も自社で運営しています。レトリーバーのしつけや、迎えた後の暮らしの相談も受け付けています。
フラットコーテッドを迎えたいけれど、何から始めればいいか分からない。そういう方も、遠慮なくお問い合わせください。
まとめ
フラットコーテッドレトリーバーは流通が少なく、専門のブリーダーから迎えるのが一般的な犬種です。登録番号・引き渡し時期・親犬・血統書・健康保証は、見学で必ず確認してください。
そして、がんが多い犬種だということも忘れないでください。家系の病歴を正直に話してくれるかどうか。それが、ブリーダーを選ぶ一番の基準になります。
よくある質問
参考リンク – 環境省「STOP!生後56日までの犬猫販売!」 – Histiocytic sarcomas in flat-coated retrievers: a summary of 37 cases(Vet Comp Oncol, 2006) – 公益社団法人ジャパンケネルクラブ(JKC)
内部リンク – フラットコーテッドレトリーバーの性格、ブリーダーが解説 – ゴールデンとフラットコーテッドの違い – フラットコーテッドレトリーバー 抜け毛


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