ゴールデンとフラットコーテッドの違い、ゴールデンのブリーダーが比較

並んで座るゴールデンレトリーバーとフラットコーテッドレトリーバー

静岡県浜松市で犬のブリーダーをしている、ペットのブリーダーワンブーの山下です。当犬舎では、2008年の創業からゴールデンレトリーバーの繁殖を続けてきました。

フラットコーテッドレトリーバーは、ゴールデンと同じレトリーバーの仲間です。「ゴールデンとフラットコーテッド、どちらがいいですか」と聞かれることもあります。

見た目は似ていると思われがちですが、中身はかなり違う犬種です。この記事では、ゴールデンを繁殖してきた立場から、2犬種の違いをお伝えします。

目次

被毛と外見の違い

被毛の色と質感の違いが分かるゴールデンレトリーバーとフラットコーテッドレトリーバー

まずは、ぱっと見て分かる違いから整理します。

ゴールデンレトリーバーは、その名の通り金色の被毛が特徴です。被毛の密度が高く、水をはじきます。体重はオスが約29.5〜34kg、メスが約25〜29.5kg(AKC犬種標準をkg換算)で、全体的にがっしりした体型です。

フラットコーテッドレトリーバーは、黒かレバー色の、光沢のある被毛が特徴です。名前の通り、被毛はまっすぐ平らに寝ています。

「手入れが楽」と紹介されることもありますが、そうとは限りません。換毛期にはしっかり毛が抜けますし、耳や足の飾り毛は放っておくと毛玉になります。ブラッシングの手間は、ゴールデンとそれほど変わらないと考えてください。

体型は、ゴールデンよりスリムで流線型です。顔つきも違います。ゴールデンは口元が丸く、優しい印象。フラットコーテッドは面長で、利発そうな表情をしています。

性格の違い

落ち着いて伏せるゴールデンレトリーバーと、ボールを追うフラットコーテッドレトリーバー

性格の違いは、見た目以上にはっきり出ます。

ゴールデンレトリーバーは、人懐っこく穏やかです。人の表情をよく見ていて、家のルールを覚えるのも早いです。盲導犬やセラピードッグとして活躍しているのも、この性格があるからでしょう。

フラットコーテッドレトリーバーは、エネルギッシュで好奇心旺盛です。「ピーターパン」と呼ばれるほど、大人になっても子犬のような無邪気さが続く犬種として知られています。

無邪気さは魅力です。ですが、興奮しやすさにもつながります。ゴールデン以上に、テンションが上がりきる前に落ち着かせるしつけが欠かせません。私は、レトリーバーのしつけは「興奮させすぎないこと」に尽きると考えています。

ゴールデンが「穏やかな相棒」なら、フラットコーテッドは「元気いっぱいの相棒」。同じレトリーバーでも、暮らしの雰囲気はまったく違ってきます。

飼育の手間の違い

毎日の世話で、差が出やすいのが運動量です。

ゴールデンも運動量の多い犬種で、毎日1時間以上の散歩が目安です。そのうえで、ドッグランなどで全力で走る時間も必要になります。

フラットコーテッドは、それ以上に体を動かす時間が必要だと考えてください。もともと猟犬として、一日中走り回ってきた犬種です。運動が足りないと、エネルギーが家の中でのいたずらに向かいます。

どちらの犬種も、物をくわえるのが大好きです。誤飲には、子犬のうちから気をつけてください。

かかりやすい病気の違い

健康面で、ぜひ知っておいてほしい違いがあります。

ゴールデンは、股関節形成不全などの関節トラブルや、皮膚トラブルに注意が必要な犬種です。体重管理が、そのまま関節を守ることにつながります。

フラットコーテッドは、腫瘍(がん)が多い犬種として知られています。特に、組織球性肉腫という進行の早いがんに注意が必要です。迎えるときは、親犬や家系に腫瘍の病歴がないか、ブリーダーに確認してください。

どちらを選ぶべきか

家族とくつろぐゴールデンレトリーバーとフラットコーテッドレトリーバー

ここまでの違いを、表にまとめました。

比較項目 ゴールデンレトリーバー フラットコーテッドレトリーバー
被毛 金色・密度が高い 黒/レバー色・光沢がある
体型 がっしり スリムで流線型
性格 穏やか・人の様子をよく見る 活発・好奇心旺盛・子犬っぽさが続く
運動量 多い とても多い
健康面で注意したいこと 関節・皮膚のトラブル 腫瘍(がん)
国内での出会いやすさ 比較的多い 少ない

初めて大型犬を飼う方や、落ち着いた暮らしを望む方には、ゴールデンをおすすめしています。私は、穏やかな性格が日本の家庭に合わせやすいと考えています。

外で体を動かすことが好きで、毎日たっぷり運動の時間を取れる方。そういう方には、フラットコーテッドの魅力がきっと伝わるはずです。

フラットコーテッドは国内で出会える機会が少なく、専門のブリーダーから迎えるのが一般的です。選び方は、こちらの記事でまとめています。

まとめ

ゴールデンとフラットコーテッドは、同じレトリーバーでも性格・運動量・健康面のリスクが大きく違います。見た目の好みだけで決めず、毎日の暮らしまで想像してから選んでください。

ゴールデンについて気になることがあれば、見学のときに遠慮なく聞いてください。

よくある質問

フラットコーテッドレトリーバーの被毛は手入れが楽ですか?

楽とは限りません。換毛期にはしっかり毛が抜け、飾り毛は毛玉になりやすいです。ゴールデンと同じくらいのブラッシングが必要です。

どちらが初心者向きですか?

ゴールデンレトリーバーです。穏やかで人の様子をよく見る性格なので、初めて大型犬を飼う方でも暮らしに合わせやすいです。

フラットコーテッドレトリーバーはなぜ珍しいのですか?

国内で繁殖している犬舎自体が少ないためです。専門のブリーダーに問い合わせて、子犬を予約するのが一般的です。

体格に大きな差はありますか?

ゴールデンのほうががっしりした体型です。フラットコーテッドはスリムで、流線型のシルエットが特徴です。

健康面で違いはありますか?

ゴールデンは関節や皮膚のトラブル、フラットコーテッドは腫瘍(がん)に特に注意が必要です。

並んで座るゴールデンレトリーバーとフラットコーテッドレトリーバー

この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

山下貴寛(ワンブー)。静岡県浜松市のブリーダーで、2008年に犬舎を始めました(ブリーダー歴18年)。第一種動物取扱業(販売・保管・訓練)に登録しています。フレンチブルドッグ、ゴールデンレトリーバー、シベリアンハスキーのブリーディングをしています。しつけ教室とペットホテルも運営しています。

コメント

コメントする

目次