静岡県浜松市で犬のブリーダーをしている、ペットのブリーダーワンブーの山下です。当犬舎では、2008年の創業からフレンチブルドッグの繁殖を続けています。
フレンチブルドッグを迎えることが決まると、クレートや食器、トイレ、首輪など、何を準備したらよいのか迷う方も多いと思います。Amazonや楽天などを開くと「フレンチブルドッグ用」の商品が並び、つい全部そろえたくなるものです。
ですが、実際には犬の月齢や体格、ブリーダーの飼育方法によって必要な用品は変わります。ここではワンブーで実際に犬を飼育している経験をもとに、迎える前に準備しておきたい物を紹介します。
フレンチブルドッグを迎える前に全部そろえる必要はありません
最初にお伝えしたいのは、「子犬を迎える前に、すべての用品を買い揃える必要はありません」ということです。
フレンチブルドッグの子犬準備で失敗しやすいのが、サイズ選びです。同じ月齢でも、体格は一頭ずつ違います。成犬になったときの大きさだけを見て選ぶと、子犬のうちは使いにくい物になってしまいます。
ブリーダーによっては、今まで使っていたフードやタオルなどを持たせてくれる場合もあります。迎える前に、何を用意すればいいかを一度確認してください。
フードも同じです。今まで食べていたフードを確認せずに別の物を買ってしまうと、迎えた直後に急な切り替えが起きてしまいます。
最初から高価な用品を大量に買う必要はありません。まずは必要最低限をそろえ、子犬の様子を見ながら足していけば十分です。
フレンチブルドッグを迎える前に必要なもの15選
ここからが本題です。ワンブーで実際に使っている用品を中心に、15項目を順番に紹介します。商品名を挙げているものは、当犬舎で使っていて理由を説明できる物だけです。
1. ドッグフード

ドッグフードは、迎えた日から必要になる物です。
一番大事なのは、迎えた直後にフードを急に変えないことです。環境が変わるだけでも、子犬には大きな負担になります。そこへ食事まで変わると、体調を崩すきっかけになりかねません。
まずはブリーダーに、今食べているフードの銘柄と量を聞いて、同じ物を準備してください。切り替えたい場合も、落ち着いてから1か月ほどかけて少しずつ混ぜていきます。
当犬舎では、すべての犬にアカナのドッグフードを与えています。選んでいる理由は、こちらの記事でまとめました。

2. フード用の食器
食器は、高価な物である必要はありません。
選ぶポイントは、洗いやすく、ひっくり返りにくく、清潔を保ちやすいことです。当犬舎では、安くて丈夫なステンレスの皿を使っています。陶器でも構いません。
高さのある食器や、早食い防止の食器もよく見かけます。ですが、犬はもともと食べ物を丸飲みする動物です。床に置く普通の食器で問題ありません。かじって壊せる素材の物だけは避けてください。
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3. 水用の食器・給水用品
いつでも清潔な水を飲めるようにしておくことは欠かせません。
器で水を置くと、子犬は足を突っ込んだり、ひっくり返したりします。そのため当犬舎では、器ではなくケージに取り付ける給水ボトルを使っています。器での水やりは、緊急用と考えています。
使っているのは、キンペックスのネオシンプルオアシスです。飲み口がステンレスで、ゴムのパッキンを使っていないので、水漏れしにくく長持ちします。水を入れるときは、いつも満タンにしてください。
ボトルの水に慣れていない子もいます。ブリーダーのところでどう飲んでいたかを、迎える前に確認しておくと安心です。
4. クレート・キャリー

クレートは、迎えに行くその日から使う物です。
子犬の体格に合ったサイズを選んでください。中で立ち上がって、向きを変えられるくらいが目安です。成犬サイズだけで選ぶと中で体が転がり、車の急ブレーキのときにかえって危険です。
車で移動するなら、ハードタイプを選んでください。当犬舎では、フレンチブルドッグにアイリスオーヤマのエアトラベルキャリーのMサイズを使っています。
クレートは、移動のためだけの物ではありません。私は、クレートで落ち着いて過ごせることも立派なしつけだと考えています。家の中で落ち着いて休める場所にもなります。選び方や慣れさせ方は、こちらの記事で詳しく書いています。

5. ケージ・サークル
ケージは、子犬のときだけでなく一生使う物です。
留守番中の誤飲やケガを防ぎ、睡眠やトイレ練習の場所にもなります。災害で避難したときや入院したときも、ケージで落ち着いていられる犬はストレスが少なく済みます。
広ければ広いほど良い、というわけではありません。当犬舎では、フレンチブルドッグにトムクレイト5000というケージを使っています。中にはワイドサイズのトイレトレーを入れます。寝る場所とトイレの場所がはっきり分かれる広さが目安です。
6. トイレトレー
トイレトレーは、ケージの中に置いて使います。
フレンチブルドッグには、ワイドサイズが合っています。小さすぎるとはみ出して、失敗が増えてしまいます。子犬はシーツを噛んでいたずらするので、メッシュが付いたタイプを選んでください。
当犬舎で使っているのは、リッチェルのお掃除簡単ステップトレーのワイドです。いたずらしにくく、掃除もしやすいトレーです。
使い勝手については、こちらの記事でも紹介しています。

7. ペットシーツ
ペットシーツは毎日交換する消耗品です。最初は少し多めに用意しておいてください。
サイズはトイレトレーに合わせます。子犬のうちは排泄の量が少ないので、薄型で十分です。ワイドサイズを何枚か敷き、汚れたところだけ交換すると無駄が出ません。
吸収量だけで選ぶ必要はありません。こまめに交換するほうが、ケージの中を清潔に保てます。当犬舎では、日本製のコーチョーのシーツを使っています。
8. 首輪

首輪は、子犬の首回りを確認してから買ってください。
子犬はあっという間に大きくなります。最初から高価な首輪を買っても、すぐにサイズが合わなくなることがあります。
当犬舎では、散歩には首輪とリードが一体になったクッションケンネルリードを使っています。普通の首輪は、広場でロングリードを付けて遊ばせるときに使う程度です。
ハーネス(胴輪)は使いません。顔が自由になるぶん、犬が前へ前へと引っ張ってしまうからです。
9. リード
リードは、散歩を始めるまでに用意すれば間に合います。
子犬の散歩は、3回目の混合ワクチンを打ってから1週間ほどたってからが目安です。時期はブリーダーやかかりつけの獣医師に確認してください。
選ぶなら、丈夫で扱いやすく、短めでコントロールしやすい物にしてください。伸び縮みするフレキシブルリードは、犬を制御できないので使いません。散歩の考え方は、こちらの記事で書いています。

10. ラバーブラシ

フレンチブルドッグは短毛ですが、抜け毛はしっかりあります。
短毛のフレンチブルドッグなら、普段のお手入れはゴム製のラバーブラシ1本で足ります。ほかのブラシは特に必要ありません。
当犬舎で使っているのは、ファンタジーワールドのスクラバーブラシです。力を入れすぎず、毛並みに沿ってなでるようにかけてください。体を触ることに慣れさせる時間にもなります。
ほかに使っているお手入れ用品は、ワンブーで使用している飼育用品のページでまとめています。
11. 爪切り
家でお手入れをするなら、爪切りが必要です。
当犬舎では、お手入れもしつけの一つと考えています。子犬を引き渡すときに、爪切りを実際にやっていただきながら説明しています。
使うのはギロチンタイプです。血管の手前を少しずつ削るように切るので、切りすぎを防ぎやすい形です。
嫌がる子を押さえつけて無理に切る必要はありません。まずは落ち着かせて、少しずつ慣らしてください。どうしても難しければ、動物病院やトリミングサロンに任せても大丈夫です。お手入れとしつけの関係は、こちらの記事で触れています。

12. 犬用シャンプー
人用のシャンプーは使わず、犬用を選んでください。
フレンチブルドッグは、皮膚の状態に気を配りたい犬種です。当犬舎では、化学合成の界面活性剤が入っていない物を選ぶようにしています。全成分が表示されている物なら、中身を確認できて安心です。
当犬舎では、エスプリのシルキーショーを15年以上使ってきました。輸入品のため、時期によって手に入りにくいことがあります。
洗いすぎは、かえって皮膚の乾燥につながることがあります。洗う頻度の目安は、こちらの記事にまとめています。

13. イヤーローション・耳のお手入れ用品
フレンチブルドッグは、耳の脂が多い犬種です。耳のお手入れ用品は用意しておいてください。
選ぶときは、「アルコール不使用」か「オイルタイプ」と書かれた物にします。耳の中の皮膚は薄く、傷があるとアルコールで痛みが出るからです。当犬舎では、APDCクリアのイヤークリーンウォーターを使っています。
汚れているからといって、強くこすらないでください。においが強い、赤い、かゆがるといった様子があれば、自己判断せず獣医師に相談してください。耳掃除のやり方は、こちらの記事で紹介しています。

14. タオル
タオルは、犬専用の物を数枚用意しておきましょう。
シャンプーのあと、雨の日の散歩のあと、足を拭くとき、何かで汚れたとき。使う場面は思った以上に多いです。家にある古いタオルで十分で、高価な物は必要ありません。
子犬のケージに、犬用ベッドの代わりとして古いトレーナーを入れることもあります。ベッドは噛んで壊したり、トイレに持ち込んだりしやすいからです。
15. 温湿度計・暑さ対策用品
フレンチブルドッグにとって、暑さ対策は欠かせない準備です。
短頭種のフレンチブルドッグは、暑さが苦手です。室温だけでなく、湿度も見られる温湿度計を、ケージの近くに置いてください。数字で確認する習慣があると、エアコンの設定も判断しやすくなります。
冷感マットやクールベストなどの冷却用品もあります。ですが、それだけに頼るのは危険です。夏場はエアコンで部屋の温度を管理し、散歩は涼しい時間帯にしてください。
熱中症の予防や、様子がおかしいときの対応は、こちらの記事にまとめています。

先に買わず、子犬のサイズを確認してから選びたいもの
ここまでの中には、迎える前に買うより、子犬に会ってから選んだほうがよい物があります。
ネット上の「フレンチブルドッグ用」という表記だけで選ばず、実際の子犬の体格を確認してください。
| 用品 | 確認したいこと |
|---|---|
| クレート | 子犬が中で立って向きを変えられるか、車に載せられるか |
| 首輪 | 子犬の首回りのサイズ |
| ケージ | 部屋に置けるか、トイレトレーと寝る場所を分けられるか |
| トイレトレー | 体格に合ったサイズか、ケージに入るか |
| 食器 | 子犬の口の大きさに合うか、ひっくり返しにくいか |
迷ったときは、迎える予定のブリーダーに聞くのが一番確実です。
最初から買わなくてもよいもの
反対に、最初から買わなくてもよい物もあります。私は、ここを知っておくことが無駄な出費を防ぐ近道だと考えています。
高価なおもちゃを大量に買う必要はありません。子犬はすぐに噛んで壊しますし、好みもあります。1〜2個から始めてください。
洋服も、何枚もそろえなくて大丈夫です。体格はどんどん変わります。成犬サイズの用品を先回りして大量に買うのも、同じ理由でおすすめしません。
子犬のうちの犬用ベッドも、急ぐ必要はありません。いたずらが落ち着いて、成犬になってからで十分です。同じ用途の商品を何種類も買いそろえる必要もありません。
ハーネスや伸び縮みするリードは、当犬舎では使わない物です。買う前に、本当に必要か考えてみてください。
ワンブーで実際に使っている飼育用品
ワンブーでは、普段の飼育の中で実際に使用し、使いやすいと感じたドッグフードや飼育用品をご紹介しています。
ケージの中のレイアウトや、首輪とリードの使い方など、この記事では書ききれなかった内容もまとめています。
フレンチブルドッグを迎える前にブリーダーへ確認したいこと
用品を買う前に、ブリーダーへ次のことを確認しておくと、無駄な買い物が減ります。
| 確認すること | 理由 |
|---|---|
| 今食べているフード | 迎えた直後にフードを変えないため |
| 1日の食事量・回数 | 同じリズムで食べさせるため |
| トイレの方法 | トレーの種類や置き場所を合わせるため |
| クレートに慣れているか | 迎えに行く日の移動に備えるため |
| 給水の方法 | ボトルか器かを合わせるため |
| 首輪のサイズ | 合わない首輪を買わないため |
| ワクチンの接種状況 | 次の接種時期と散歩の開始時期を知るため |
| 散歩を始める目安 | リードの準備時期を決めるため |
| お迎え当日の持ち物 | 当日に慌てないため |
当犬舎でも、お迎えの前にこうした内容をお伝えしています。分からないことは、遠慮なく聞いてください。
フレンチブルドッグを迎える準備で分からないことがあればご相談ください
フレンチブルドッグを迎える準備は、まず必要最低限の用品をそろえることから始めてください。そのうえで、子犬の体格や生活環境を確認しながら、少しずつ足していけば十分です。
ワンブーでは、子犬のお迎え前の準備についてもご相談いただけます。どのサイズを選べばいいか、何を先に買えばいいか、お気軽にお問い合わせください。
犬種そのものについては、こちらでまとめています。フレンチブルドッグの性格や飼育について詳しく見る



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