静岡県浜松市で犬のブリーダーをしている、ペットのブリーダーワンブーの山下です。シベリアンハスキーのブルーアイに惹かれて、当犬舎に問い合わせをくださる方が少なくありません。今回は、ブルーアイの魅力とあわせて、迎える前に知っておいてほしいことをお伝えします。
私自身、開業当初からシベリアンハスキーの繁殖に携わってきました。ブルーアイの親犬もいましたし、ブルーアイの子犬が生まれたこともあります。その経験から言えることがあります。
ブルーアイの魅力と、片目だけ青い「バイアイ」
シベリアンハスキーのブルーアイは、その神秘的な色合いで多くの人を惹きつけます。両目が青いだけでなく、片目が青くもう片方が茶色という個体もいます。これは「バイアイ」または「オッドアイ」と呼ばれています。
見た目の美しさは、たしかに大きな魅力です。ですが、ブルーアイを検討する際は、色そのものより先に知っておくべきことがあります。
ブルーアイには、目と聴力のリスクが伴います
ブルーアイは遺伝的な特徴によって生まれる、珍しい瞳の色です。当犬舎でも、ブルーアイの子犬が生まれた時期がありました。そのとき、若年性の白内障や、目の表面に脂肪の塊のようなものができる症例を経験しています。目に関する疾患は、思っている以上に発症しやすいです。
さらに、ブルーアイの子犬が生まれるように交配を重ねると、色素が薄くなりやすい傾向があります。色素が薄くなると、聴力にも影響が出やすいと私は感じています。
犬以外の例ですが、以前フェレットのショーに参加していた時期があります。フェレットには「ホワイトファーブラックアイ」という、被毛が白く目が黒いカラーがあり、とても人気です。
似たカラーに、被毛が白く目が赤い「アルビノ」もあります。アルビノは聴力に問題がありません。ですが、ホワイトファーブラックアイは聴力に問題を抱えることが知られています。色素の薄さと聴力は、犬種を超えて関係が深いというのが実感です。
犬でブルーアイが認められているのは、シベリアンハスキーのほかにオーストラリアン・シェパードなどです。ダルメシアンなどでも見られます。認められていない犬種でも、色素の薄いカラー同士を交配すればブルーアイの子犬が生まれる可能性はあります。ただし、その犬種では欠点として扱われます。
こうした理由から、当犬舎ではブルーアイが生まれないように交配を行っています。そのため、当犬舎でブルーアイの子犬が生まれる確率は高くありません。ブルーアイを希望される方には、この点を正直にお伝えしています。
子犬を迎える流れと、確認しておきたいこと
ブルーアイの子犬を迎える際は、まず信頼できるブリーダーを探すことから始めてください。問い合わせの段階で、健康状態や血統書について確認しておくと安心です。
見学では、子犬の様子だけでなく、親犬の状態や飼育環境もチェックしてください。可能であれば、聴力検査の結果を聞いておいてください。ブルーアイの犬は、白い毛色の個体に聴覚障害が多いとされています。事前に把握しておけば、迎えた後の安心につながります。
お迎えの適齢期は、生後2か月から3か月ごろです。新しい環境に慣れる期間を考えて、余裕を持った準備をしてください。
日々のお手入れで、負担を減らせます
シベリアンハスキーは抜け毛が多い犬種です。特にブルーアイの個体は目のトラブルが出やすいので、日常のお手入れと合わせて目の様子も観察してください。こまめなチェックが、早期発見につながります。
普段のブラッシングには、アンダーコートをしっかり取れるファーミネーターを使っています。1回使えば、その効果に驚くはずです。
シャンプー後にドライヤーで乾かすときは、ソフトタイプのスリッカーブラシが扱いやすいです。
ブラシに溜まった毛を取るのが面倒な場合は、パコッと毛が取れるタイプのシェッドスリッカーが便利です。
まとめ
ブルーアイのシベリアンハスキーは、独特の美しさで多くの人を惹きつける存在です。ただ、色そのものは遺伝的なリスクと隣り合わせであることも事実です。目の疾患や聴力への影響を理解したうえで、信頼できるブリーダーから迎えてください。
迎えたあとは、日々のお手入れと定期的な健康チェックを続けることで、長く元気に過ごせます。見学の際は、ぜひ気になることを何でも聞いてください。


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