静岡県浜松市で犬のブリーダーをしている、ペットのブリーダーワンブーの山下です。当犬舎では、2008年の創業からフレンチブルドッグの繁殖を続けています。
フレンチブルドッグは短毛なので、ブラッシングはあまり必要ないと思われがちです。ですが、実際には抜け毛もあり、日常的なお手入れは必要です。
ワンブーでは、フレンチブルドッグなどの短毛犬にはラバーブラシを使うことが多いです。この記事では、ブラシの選び方とブラッシングの方法を、普段のお手入れの経験からお伝えします。
フレンチブルドッグにもブラッシングは必要です
「毛が短いからブラシは要らない」と思われがちですが、そうではありません。
フレンチブルドッグの毛は短いですが、抜け毛はしっかりあります。季節の変わり目の換毛期には、特に抜けやすくなります。床や服に短い毛が刺さるように付いて、取りにくいと感じる方も多いでしょう。
ブラッシングの目的は、抜け毛を取り除くことだけではありません。体全体に触れることで、皮膚や被毛の状態を見る機会になります。
犬にとっては、飼い主とのスキンシップの時間にもなります。体を触られることに普段から慣れておくことは、動物病院での診察や日常のお手入れを受け入れやすくする助けになります。
フレンチブルドッグに使いやすいのはラバーブラシ

フレンチブルドッグのブラシ選びで迷ったら、まずはラバーブラシから試してみてください。
ラバーブラシは、ゴムでできた突起で毛をからめ取るブラシです。フレンチブルドッグのような短い毛でも、表面に浮いた抜け毛を取りやすい形をしています。
皮膚に当たる部分が比較的柔らかく、金属のピンのような刺激がありません。毛並みに沿ってなでるように動かすだけで使えるので、力加減にも迷いにくいです。
取れた毛はブラシの表面にまとまるので、抜け毛を集めやすいのも利点です。ゴム製なので、汚れたら水で洗えて手入れも簡単です。
もちろん、必ずラバーブラシでなければいけない、ということではありません。犬の毛質や皮膚の状態によって、合うブラシは変わります。
犬用ブラシの種類と違い
犬用ブラシには、いくつか種類があります。どれが一番優れているかではなく、犬種や毛質で使い分けるものです。
| 種類 | フレンチブルドッグとの相性 | 特徴 |
|---|---|---|
| ラバーブラシ | ◎ | 短毛犬の日常のお手入れに使いやすい |
| スリッカーブラシ | △ | 毛玉取りなどに使う。強く当てないよう注意 |
| ピンブラシ | △ | 毛の長い犬で使われることが多い |
ラバーブラシ
ゴム製の突起で、抜け毛をからめ取るブラシです。
フレンチブルドッグやボストンテリア、パグなど、短毛犬の普段のお手入れに向いています。シャンプーのときに、地肌をマッサージするように使う方法もあります。
スリッカーブラシ
細い金属のピンが、くの字に曲がって並んだブラシです。
長毛犬の毛玉をほぐしたり、シャンプー後に毛を乾かしたりするときに使われることが多いです。ピンの先が皮膚に当たりやすいので、フレンチブルドッグに使う場合は強く当てすぎないよう注意してください。
ピンブラシ
先が丸い長めのピンが並んだブラシです。
毛の長い犬の毛並みを整えるときに使われるケースが多いブラシです。フレンチブルドッグの短い毛には、あまり出番がありません。
獣毛ブラシ
豚毛などの動物の毛で作られたブラシです。
毛艶を整える仕上げの用途などで使われることがあります。抜け毛を取る目的なら、ラバーブラシのほうが使いやすいでしょう。
ワンブーでラバーブラシを使っている理由

ここからは、当犬舎で実際にどう使っているかをお話しします。
ワンブーでは、フレンチブルドッグのような短毛犬には、普段のブラッシングからラバーブラシを使っています。短毛犬なら、ほかのブラシは特に必要ないと考えています。
一番の理由は、毎日の抜け毛ケアが手軽にできることです。毛並みに沿って軽く動かすだけで、浮いた毛が取れます。準備も片付けも簡単なので、続けやすいのです。私は、お手入れの道具は「毎日続けられるか」で選ぶべきだと考えています。
使い終わったブラシの掃除が、比較的簡単なのも助かります。毛を指でつまんで取り、汚れたら水洗いするだけです。
もう一つの理由は、犬の体を触りながら状態を確認できることです。ブラシを持つ手と反対の手で体をなでていると、小さなできものや皮膚の赤みに気づきやすくなります。
当犬舎では、お手入れもしつけの一つと考えています。私は、ブラッシングを嫌がらずに受けられることが、犬と飼い主の関係づくりの第一歩だと思っています。
フレンチブルドッグのブラッシング方法

手順はシンプルです。何より、強くこすらないことを意識してください。
まず、犬を落ち着かせます。興奮しているときに始めると、ブラシを噛んだり暴れたりします。おとなしくなってから始めてください。
次に、毛並みに沿って優しくブラッシングします。背中から始めると、犬も受け入れやすいです。力は入れず、なでる程度で十分です。
続けて、脇・胸・お尻まわりなど、毛が抜けやすい部分や汚れがたまりやすい部分を見ていきます。
嫌がる部分は、無理をしないでください。暴れたら一度手を止め、落ち着いたらまた再開します。これを繰り返すと、おとなしくしていられる時間が少しずつ長くなります。
最後に、ブラッシングした部分の皮膚に赤みや傷がないかを確認して終わりです。
ブラッシングの頻度はどのくらい?
頻度は、犬の様子を見ながら決めてください。
目安としては、日常的に短い時間で行う方法がおすすめです。毎日数分でも、体に触れる習慣ができれば十分です。
換毛期など、抜け毛が増える時期は回数を増やしても構いません。ただし、同じ場所を何度もこすりすぎないよう気をつけてください。
皮膚に赤みやかゆみがあるときは、無理にブラッシングしないでください。気になる症状が続く場合は、獣医師に相談してください。
フレンチブルドッグの抜け毛が増える時期
フレンチブルドッグの抜け毛は、季節の変わり目に増えることがあります。春と秋が、その代表的な時期です。
ただ、エアコンの効いた室内で暮らしていると、季節に関係なく年間を通して抜けることもあります。抜け方には個体差もあります。
注意してほしいのは、抜け毛が極端に増えたときです。部分的に毛が薄くなる、皮膚が赤い、かゆがるといった様子があれば、普通の換毛と決めつけないでください。早めに動物病院で診てもらってください。
抜け毛の原因や対策については、こちらの記事でも触れています。

ブラシを選ぶときに見るポイント
ブランド名より、まずは使いやすさを優先して選んでください。
一つ目は、犬の毛質に合うかどうかです。フレンチブルドッグのような短毛なら、ラバーブラシが合わせやすいでしょう。
二つ目は、硬すぎないかです。皮膚に当たる部分が硬いと、犬が嫌がる原因になります。
三つ目は、握りやすさと大きさです。手になじむ大きさなら、脇や胸などの細かい部分にも使えます。大きすぎるブラシは、小柄な体には扱いにくいです。
最後に、洗いやすさです。毛やほこりがたまりやすい物は、清潔に保つのが手間になります。そして何より、犬が嫌がりにくい物を選んでください。
こんなブラシはフレンチブルドッグには使いにくいことがあります
反対に、フレンチブルドッグには使いにくい場合があるブラシもあります。
刃が付いたタイプや、ピンが鋭すぎるブラシです。短毛の犬では皮膚に直接当たりやすく、強く使うと肌を傷める原因になりかねません。
強い力が必要なブラシも、毎日のお手入れには向きません。大型で細かい部分に届きにくい物や、長毛犬向けに作られたブラシも、出番は少ないでしょう。
どれも絶対に使えないわけではありません。ですが、迷ったら柔らかいラバーブラシから始めるのが無難です。
ワンブーで使っているブラシ・飼育用品
当犬舎でフレンチブルドッグに使っているのは、ファンタジーワールドのスクラバーブラシです。
選んでいる理由は、ここまでお話ししたとおりです。ゴムの突起が短い毛をからめ取りやすく、軽い力で使えます。洗って清潔を保ちやすい点も、毎日使う道具として気に入っています。
ブラシ以外に使っている用品は、こちらのページでまとめています。
フレンチブルドッグのお手入れはブラシだけではありません
ブラッシングと一緒に、ほかのお手入れも習慣にしておくと安心です。
爪切りもその一つです。当犬舎では、子犬の引き渡しのときに爪切りを実際にやっていただきながら説明しています。お手入れとしつけの関係は、こちらの記事でまとめています。

シャンプーは、洗いすぎに注意したいお手入れです。洗う頻度の目安は、こちらの記事をご覧ください。

フレンチブルドッグは耳の脂が多い犬種なので、耳のお手入れも欠かせません。やり方はこちらの記事で紹介しています。

フレンチブルドッグを迎える前のお手入れ用品も確認しておきましょう
これからフレンチブルドッグを迎える方は、ブラシ以外の準備も気になると思います。
クレートやトイレトレー、爪切りなど、迎える前に用意したい物は別の記事でまとめました。何を先に買い、何を後回しにしてよいかも書いています。

フレンチブルドッグという犬種の性格や飼い方は、こちらのページで紹介しています。




コメント