静岡県浜松市で犬のブリーダーをしている、ペットのブリーダーワンブーの山下です。当犬舎では、ゴールデンレトリーバーの繁殖にも携わっています。
「ゴールデンは初心者でも飼いやすいですか?」。見学の方から、とてもよく聞かれる質問です。
答えは、半分イエスで半分ノーです。性格は飼いやすい。ですが、体の大きさと運動量を甘く見ると、思った以上に苦労します。この記事では、その両面を正直にお伝えします。
ゴールデンレトリーバーが飼いやすいと言われる理由
まずは、飼いやすいと言われる理由から見ていきます。
一番は、穏やかで人懐っこい性格です。家族だけでなく、来客や他の犬にも友好的な子が多いです。子どもがいる家庭や、高齢の方がいる家庭にもなじみやすいでしょう。
もう一つは、頭の良さです。人の表情や声のトーンをよく見ていて、家のルールを覚えるのも早いです。セラピードッグや介助犬として活躍しているのも、この性格と賢さがあるからです。
ただし、人懐っこいぶん番犬には向きません。知らない人が来ても、喜んで迎えに行ってしまいます。
初心者がつまずきやすいポイント

ここからが、見学の方に必ずお伝えしている部分です。
体が大きく、力も強い
成犬になると、体重はオスで約29.5〜34kg、メスで約25〜29.5kg(AKC犬種標準をkg換算)になります。子犬の頃の可愛さだけで決めると、1年後に驚くことになります。
引っ張り癖がついたまま大きくなると、大人でも散歩で引きずられます。リードを持つのが家族の誰になるのか、迎える前に考えてください。
運動量が多い
毎日1時間以上の散歩が目安です。ですが、ただ歩くだけでは足りません。
ドッグランで全力で走らせたり、夏場は川で泳がせたりと、全身を使う運動が必要です。運動が足りない犬はストレスを溜め、家の中でいたずらや無駄吠えが増えていきます。
抜け毛が多い
ゴールデンはダブルコートで、換毛期には驚くほど毛が抜けます。毎日のブラッシングは欠かせません。
室内飼いなら、掃除の手間も増えると覚悟しておいてください。
誤飲が非常に多い
ゴールデンで特に気をつけてほしいのが、誤飲です。
口に物をくわえるのが好きな犬種で、靴下やおもちゃ、ペットボトルのキャップまで飲み込んでしまいます。最悪の場合、開腹手術が必要になることもあります。私は、ゴールデンを飼ううえで一番気をつけてほしいのがこの誤飲だと考えています。
床に物を置かない対策も必要です。ですが、それだけでは不十分です。物があっても口にしないように、子犬のうちからしつけてください。
しつけは「褒めて伸ばす」だけでは足りない

ゴールデンは賢い犬種です。だからこそ、しつけの方針が中途半端だとすぐに見抜かれます。
当犬舎では、基本は「いけないことをしたら、その場で叱る」しつけをお伝えしています。親犬が子犬をしつけるときも、褒めるのではなく、いけないことを叱るだけです。
褒めるのは、トイレ・呼び戻し・ハウスの3つだけです。この3つは号令と褒めることをセットにして教えます。それ以外は、犬のルールで一貫させてください。
明るい性格の子が多いぶん、褒めすぎるとテンションが上がりきってしまいます。興奮した大型犬を落ち着かせるのは、本当に大変です。私は、「テンションを上げすぎないこと」がゴールデンのしつけの一番のコツだと考えています。
詳しいしつけ方は、こちらの記事でまとめています。

食事と健康管理

ゴールデンは食欲旺盛で、太りやすい犬種です。おやつを与えすぎず、体重を定期的に測ってください。
太ると、股関節や肘の関節に負担がかかります。大型犬は関節のトラブルが出やすいので、体重管理がそのまま関節を守ることになります。
ワクチンやフィラリア予防、年1回の健康診断も欠かさないでください。
迎える前に準備しておくこと
大型犬用のケージは、置き場所をかなり取ります。迎える前に、ケージとトイレを置くスペースを決めておいてください。
電気コードや小物など、誤飲の原因になるものは片付けておきます。そのうえで、少しずつ「触ってはいけない」を教えていきます。
お迎え前の飼育用品について
ケージ、トイレ、食器、フードなど、お迎え前に必要なものがありますが、犬種・月齢・体格・ご家庭の環境によって適したものは異なります。
ご自身で先にすべて揃える前に、まずワンブーへご相談ください。必要なものやサイズ、選び方をご案内します。
まとめ
ゴールデンレトリーバーは、性格の面では本当に飼いやすい犬種です。ですが、体の大きさ、運動量、抜け毛、誤飲。この4つを受け入れられるかどうかで、飼いやすさの感じ方は大きく変わります。
迎える前に、毎日の散歩と運動の時間を確保できるか考えてみてください。気になることがあれば、見学のときに遠慮なく聞いてください。


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